こんにちは、コンサルコムです。
今回は、組織の改善についてです。
お役に立てば幸いです。
開業は、先生や奥さまの趣向で
クリニックにより雰囲気の違いがあります。
加えて、患者さんから見て、そのクリニックが良いかどうかの
心象が決まります。
この基準がないため、患者さんの志向を把握するのは難しいですが
スタッフの意識レベルを上げると、心象が変わります。
スタッフ構成の仕方についてです。
―リーダーに向く人
1 知的なレベルを維持するためには、一定以上の能力のある人だけで
話し合いを行うこと。
2 優秀な個人の判断に任せること。
この2つの理由をお伝えします。
A-ミーティングや、改善を行う場合に人数が集まると
意思決定が変わることもあります。
―能力の低い人は、自分の実力を過大に評価します。
このようなタイプの人は、繰り返しフィードバックを行います。
―次に能力の高い人が、能力の全く違う低いタイプの人と話すと
他者の意見を聞き入れてしまい誤った判断を行います。
これを避けるためには、コミュニケーションを図り、的確な判断を
行えるようにします。
このように、能力差が生じる場合は、同じグループで意思決定を行うと
能力の低い方の意見に傾く傾向があります。
これは、組織が陳腐化して行く良くある例です。
長年でグループミーティングを行っても、一向にスタッフの質が
向上しない時は、誰の意見が際立っているか、反映されているか
見極めて見てください。
キャリアや勤続年数に配慮する必要はないです。
B―自己評価についてです。
1 能力の低い人は、自分が低いことを理解していない。
2 能力の高い人は、自分を共同体の中で目立たないようにする。
―能力の低い人は、自分を過大評価します。
自分の能力を客観的に伝えても、自分の能力が低いことを
理解が出来ないからです。
逆に、分からない、また良く理解していないために、自分に自信を
持ちかねないです。
―能力の高い人は、自分を過小評価します、
自分より上の権力者、地位の高い人に排他される可能性があり
なるべく目立つことに危惧します。
更に、自分の認知能力に対して一貫して過小評価を行います。
職場グループで、どうしても看護能力の差が生じます。
患者さんも、良くわかり『この人にお願い』と言われたことは
ないでしょうか。
患者さんは、スタッフの誇示する部分が強いと、どうしても
訴えにくくなります。
能力の劣る場合は、業務が上手く出来ていないことを理解するには
本人が、改善の意識を持たない限り難しいです。
このような場合は、配置換え、業務変えを試みてください。
組織は上手く機能しない時は、全員の意見を汲み取る場合と
個人の能力差が生じる場合です。
能力の高い人は、終始一貫して、自分を過小評価するために全面に
出ないです。
従って、組織が能力の低い人に合わせる傾向になります。
この様に至らないために、グループで能力の高い人だけで推進を行うか
優秀な個人をリーダーにして、判断を任すようにします。
クリニックを心象の良い組織に編成して、患者さんから歓ばれるように
ご一考ください。
参照引用
『バカと無知』橘怜 2022 新潮新書
Ginza@ 118(組織)
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