アナムネ取っていますか。
2025.07.07

2025/7/7
―アナムネ
アナムネ(anamnese)は、もともとギリシャ語が語源です。医療で使われる
アナムネは、ドイツ語やフランス語など西洋医学用語から、日本語に取り入れました。欧米では「anamnese(独・仏)」や、「anamnesis(英・ラテン)」として
用います。
アナムネとは、医療の現場で、患者やその家族から、過去の病歴や健康状態
生活習慣、現在の症状などを聞きます。
日本語は「既往歴聴取」「問診」のことで、アナムネは、診断や治療方針に
欠かせない情報になります。
正確なアナムネをとることで、患者様に適した診療を行えます。
―アナムネの必要性
受付で、患者の主訴、既往歴、服薬状況、アレルギー歴などを正確に聞き
記録します。
「部位」「発症時期」「症状の経過」「発症の原因」を確認します。
また、患者様が安心して話せるように、わかりやすい表現で対応します。
アナムネを取り、記載内容を確認して、追加質問をして情報を収集します。
―アナムネの取り方 “痛みの把握” をします。
項目 | 尋ね方(やさしい表現) | ねらい |
When いつから? | 「 いつから 始まりましたか?」 | 発症時期・急性 / 慢性 |
Where どこが? | 「どの がつらいですか? 」 | 痛む部位・側(右/左) |
What どんな症状? | 「どんな痛み (ズキズキ、しびれ 等)ですか?」 | 痛みの性質・伴う症状 |
Why きっかけは? | 「その痛みは 何をしましたか?」 (転倒・運動中・特に理由なし など) | 外傷性か非外傷性か、受傷機転 |
How どう変わる? | 「どんな時に痛みが 強く/弱く なりますか?」 | 増悪因子・痛みの強さ |
Who 生活への影響は? | 「仕事や日常生活で 困ること はありますか?」 | 機能障害・ADL 影響度 |
その他の質問
ペースメーカー、妊娠の可能性は、有りますか。(画像診断の際の禁忌のため)
アレルギーは、有りますか。など加えます。
―クリニックのメリット
受付で、事前に問診を聞くため、診療時間の短縮になります。
加えて、患者さんも診察時に、同じ内容を再度、伝えるので、
伝達、経緯を取る時間が少なくなります。
また、カルテを診療後に記入することが出来るため、診療時間の効率が上がります。
時に、ヒアリングに聞いた際と部位、右左の間違えの場合には、画像や、処置を行う前に気づきます。
院内で、同じ情報を共有するためにスタッフは、スムーズに業務を遂行します。
―受付けの対応
アナムネの質問は、シンプルにしてゆっくり丁寧に聞きます。
患者さんの主訴を、終わるまでしっかり聞きます。
受付のアナムネを通して、少しの工夫で、患者さまの心配や来院時
不安の解消を和らげることが出来ます。
Ginza @ 162 (事務) アナムネ 2025/7/7
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